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頭・顔面の痛み
頭
締め付けられるような頭痛がしばしばおこる。
1か月の内半分は頭痛がありほぼ毎日鎮痛薬を内服している。
激しい頭痛で起き上がれない、体を少し動かすこともつらい、吐いてしまう。
激しい頭痛のため夜間目が覚め、痛みをまぎらわすため動きまわらずにはいられない。
顔面
まぶたがピクピク痙攣し目をあけることが困難。
顔から脳天に突き抜けるような痛みがはしり飲食、洗顔もままならない。
頭部と顔面
鍼でつき刺されるような、焼けるような痛みとともに発疹や水泡があらわれる。
考えられる疾患
頭痛(緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛)
頭痛にもさまざまな種類があります。気分が悪く軽い吐き気もあるが一般的な鎮痛剤が効く頭痛(緊張型頭痛)、激しい頭痛で起き上がれない、強い吐き気・嘔吐があり一般的鎮痛薬があまり効果ない(片頭痛)、一般的鎮痛剤が効果ない激烈な頭痛でじっとしていられない、飲酒で誘発されることが多い(群発頭痛)などがあります。
慢性頭痛について
頭痛のため月のうち10日以上痛み止めを内服することが続く場合は痛み止めの効果がまだあっても治療が必要です。胃腸障害、肝機能障害、腎障害のほか薬剤誘発性頭痛という薬物による別の頭痛が加わる上もともとの頭痛には効果がなくなってくることがあります。
眼瞼痙攣
眼の周囲の筋肉が異常に緊張しておこる病気です。ボトックスという筋肉の収縮を抑える薬を目の周りに注射して治療します。数日後から2週間で効果があらわれ通常3-4か月持続します。徐々に効果がうすれてくるため症状が再発したら再投与します。
三叉神経痛
顔や口の中、歯と歯茎などの感覚を脳に伝える「三叉(さんさ)神経」の興奮による痛みです。中年以降におこることが多くほとんどは顔のどちらか一方のみにおこります。顔面や口腔内に刃物でさされるようなびりっとした瞬間的な激痛が走る病気です。重症化すると飲食が困難にあることもあり、日常生活に大きな支障をきたします。
帯状疱疹(帯状疱疹後神経痛)
脊髄神経に沿って帯状に発疹・水泡が生じ強い痛みを伴います。上肢~胸背部にあらわれることが多いですが、頭部や顔面に出ることもあります。
帯状に体半分のみに現れるのが特徴です。子供のころにかかった水疱瘡の生き残りが脊髄神経の近くに住み着いてご自身の免疫力が低下すると帯状疱疹ウイルスと名前を変えて増殖し症状があらわれます。
皮膚病としての帯状疱疹は通常1週間の治療で終了ですが、皮膚だけではなく神経も障害をうけているため皮膚の症状が治癒後、軽症でも1か月は激しい痛みが続くことがあります。神経の障害の程度によりますが数か月間痛みに苦しめられることもあります。
帯状疱疹の急性期は発症から3か月の期間をさし、この間に十分な休息を得て神経の修復を促進するため痛みを和らげることが大切になります。この期間をすぎると痛みは慢性化し鎮痛剤なしでは我慢できない痛みが残った場合は何年もかけて治療することになります。