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帯状疱疹どうして痛い? どうやって治す?

2023.09.14

帯状疱疹の痛みは子供のころにかかった水疱瘡ウイルスの生き残りが増えて神経を傷つけることでおこります。水疱瘡は治っても一部のウイルスは生き残り脊髄神経の枝に住み着き私たちと一緒に暮らしています。私たちの免疫が加齢や疲労、病気などで低下するとウイルスは増え始め住んでいる神経の枝に沿って神経を傷つけながらひろがっていきます。たくさん増えると皮膚の表面に現れ小さい水泡をともなった赤い発疹が帯のように体の左右どちらかに広がります。神経が傷つけられるため発症してから1か月はかなり痛みが強いことが多く痛みのため夜も眠れず疲れ切ってしまうこともあります。体が疲れると痛みはさらに増強し体調の回復もおもわしくなくなります。早めに痛みをコントロールし休息をとることで体調が回復し神経の傷がきれいに治りやすくなり神経痛の後遺症が残る可能性が低くなります。ここで重要なのは休息をとることです。痛み止めを内服しながら運動したり仕事を変わりなく続けると状況は悪くなります。痛み止めの内服や神経ブロックをしても体を休めなければ神経損傷も低下した免疫能力もなかなかもとにもどりません。安静を確保できないと傷ついた神経の修復がほぼ終わるといわれる3か月の期間を過ぎても痛みが後遺症として残る可能性が高くなります。免疫能力が十分もどらず他の感染症にかかる可能性も高くなってしまいます。帯状疱疹は皮膚の病気でもありますがこちらは通常2週間程度で治癒します。しかしウイルスによる神経損傷の治りは時間がかかり若くて軽症の方でも1か月は安静にするほうがよく治ります。痛みが強い方、中年以降の方は3か月を目安にするとよいでしょう。

 

 

 

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